同級生のその後
高校時代を卒業してから50年経ってみると、とんとん拍子でうまくいった人は、どこかで蹉跌を踏んでいることが多く、人生はわからないものだと思います。たとえば、途中までそこそこ遊んでいて、高3の1年間できっちり勉強して、現役で東大や国立の医学部に行った友人もいれば、大企業のトップや会社役員を経験する人もいるし、65歳で引退生活に入る人、早めにさっさと組織に見切りをつけてプロとして独立して楽しくやっている人などさまざまです。
ある同期の友人は、現役で東大に行き、大企業に入り、社長を4年間務めました。ところが、通常の改選期でもないのに社長から副会長へと異動。聞いてみると、前期の業績は悪くなかったのに、実力派の会長とそりがあわず、更迭されたとか。せっかく大企業のトップになれても、意に反して棚上げされたりするのですから、本当に何が幸せなのかわかりません。
グロービス経営大学院などでは、キャリア戦略を立てて、計画的にスキルや経験を積めるように教えたりもしていますが、人生のキャリアはどこでどうなるかわからないので、絶対に計画通りにはなりません。ですが、何かをやろうとした過程で学びとったものは、自分のポータブルな(持って移動することができる)能力として残っていきます。失敗して左遷されたり、ボーナスを減らされたり、組織をやめざるを得なくなったとしても、それは真摯に向き合うことで自分の糧になり、どこかで役立つはず。その繰り返しなのかなと改めて思いました。
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