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覚悟を決める

   人間が歴史から学んだことは、学んだことを実行しないで、すぐ忘れる、ということなのかもしれません。

    新型コロナ感染症で大変だと言いつつも、緊急事態宣言が解かれるか解かれないかと言っている間に、2カ月前のことなど忘れて元通りの生活が始まりました。忘れたフリをしているだけかもしれませんが、第2波が来たらそれは仕方ないと、野放図に暮らしています。もちろん、一定の制限がかかっているので、外出、大規模集会やスポーツ観戦、コンサートなどに規制はあります。

    そうした対策を取る中でも、個人の死生観が問われます。東日本大震災にしても、今回の新型コロナの蔓延にしても、死と生は隣り合わせで、いつ自分の番が回ってくるかはわかりません。自分がずっと生きられるわけではないのはわかっていても、明日死ぬとは思わないのがほとんどの人間です。想定外の出来事が常に起こることを常に思い起こすようにしないと、覚悟が定まらず、右往左往するしかありません。

    宗教者として、人々の不安が高まっている状況こそ、人々が現実に向き合い、受け止められるよう導く役割を果たすべきだと感じます。イタリアでは聖職者が大勢亡くなりましたが、それは最後の聖油を授けるのが司祭の役割であり、たとえリスクがあっても務めを果たした結果です。それに比べると、日本の仏教界には甘さがあるのかもしれません。


 

Posted in: ヘッドハンターの独り言