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エビデンスで事実を確認する

事実を認識するには、何らかのエビデンスが必要になります。たとえば健康状態にしても、自分は風邪を引いたことないから、大丈夫だというのは希望的観測です。血液検査、肺や胃のレントゲンを見て、そこで見える範囲では何も問題がないというのが事実認識です。会社の経営状況も同じで、たとえば、会社に残っているお金がいくらかが正確にわからないと、今後どうなるかはわかりません。よくバランスシートが大事だと言いますが、それは、いくら資産があるように見えても、実体バランスシートが減価していることがあるからです。逆に、負債がいっぱいあるように見えても相殺勘定で資産も負債も減って、純資産が明らかになると、それなりの手が打てることもあります。事実認識をしたうえで、このままではまずいから、もっと倹約するか、投資を増やすか。そこからは判断や賭けとなり、相応の戦略を立てて実行するのが経営に求められることです。

 ただし、何らかのエビデンスがあっても、それだけでは見え方が限られてしまうこともあります。事業再生で成功する社長の典型的パターンは、最初の年はまず現場を見ていきます。抽象的な数字はつかめていても、数字に表れない要素も必要になるからです。そこで、工場の在庫は本当にあるか、得意先の評判はどうか、現場の士気が高いか低いかを見て聞いて回ります。そうやって、現場を見たときの実感と数字を合わせて、そのうえでどうなるかを考えるのです。自分の目や耳、肌で確認するステップを入れる現場主義により、逆にだまされてしまうこともありますが、それでも多角的に事実を認識することは有効です。

Posted in: ヘッドハンターの独り言