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資本主義国家と社会主義国家

 アメリカはつくづく資本主義の国です。一部の成功者は栄耀栄華を極め、王様のような暮らしができる一方で、町には物乞いやホームレスがあふれている。そういう意味では、日本は社会主義国家だと感じます。個人がとてつもなく金持ちになる自由も、会社がつぶれる自由もないからです。

 日本の会社は実質的に赤字でも、八百万の神様が宿っていると人々が考えているので、おいそれとつぶせません。何とか頑張ろうとするので、当然、無理をすることになり、粉飾に手を染めてしまう。それでも手の打ちようがなくなった段階で、初めてつぶれるのですが、そのときは既にめぼしい資産は残されていない。すべてマイナスなので、そこから再生するのは至難の業です。ところが、その手前で他社への売却や合併を考えようものなら、「社長は社員を見捨てるのですか」と、みんなが詰め寄ってくる。神が宿る共同体組織という文化や価値観はいかんともしがたいものがあります。

 アメリカでは、会社は入れ物にすぎません。単に機能が寄せ集まってできた集合体なので、お金が回らなくなれば、すぐに畳みます。たとえば、サンフランシスの中心にあるショッピングセンターに行くと、ノードストローム、ブルーミングデール、メイシーズ、バーニーズニューヨークなどの百貨店がありますが、ノードストローム以外は過去にいずれも経営破綻を経験しています。日本であれば、つぶれた百貨店から客足は遠のきますが、アメリカの消費者は気にしません。ブランドに価値あるなら、それだけ残して、会社本体はハコを再生すればいいという発想だからです。まさに機械の部品を交換するような形で、機能を置き換えていく。人もくびになっても、心機一転して、次の会社で勝負する。だから、新陳代謝が進み、活力が生まれていくのです。これは古いものを、現状をとにかく変えずに守ろうとする日本との大きな違いだと感じました。

 

 

 

Posted in: ヘッドハンターの独り言