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サンフランシスコでの雑感

サンフランシスコは、アメリカ人が引退したら住みたい町のナンバーワンだと聞きました。確かに、湾岸エリアに大きな邸宅を構えて、ゆったり生活するのはよさそうです。ところが、実際にそんなことができるのは一握りの大金持ちだけ。アメリカ経済は好況に沸いていますが、それがインフレを生み、とにかく物価が高いのです。セールスフォースの社員ですらアパートの値段が高すぎて、会社の近くには住めず、かなり遠い場所から通勤せざるをえないそうです。片側4~5車線もあるハイウェイでは、朝夕のラッシュがすさまじく、日本と違って鉄道もないので、通勤はさぞかし不便だろうと思います。

 分配の不平等も目立ちました。街中に物乞いやホームレスがいて、夜は治安が良くありません。あれほどきれいな街でさえも、都市の表と裏が同居しているのです。アメリカは分断され、それが拡大している。社会や経済の矛盾を実感しました。

 ちなみに、アメリカ滞在中には、湾岸エリアの浄土真宗のお寺を見て回りました。シリコンバレーという土地柄もあり、現地のお寺はどれも立派です。広大な敷地に、大きな本堂があり、なぜか必ず体育館がついています。

 お寺に体育館という組み合わせは不思議な感じもしましたが、聞いてみると、歴史的な背景がありました。戦前から戦後にかけて、日系人は差別されていました。そのため、子どもたちは放課後、学校の体育館で遊ぶことができませんでした。そこでお寺に居場所をつくったというわけです。

 そのように地域にしっかりと根差した活動をしてきているので、今でも日曜になると、日系3世や4世の信者が集まります。お経を読み、英語で法話を聞いた後、食堂や体育館で一緒にご飯を食べたり、コミュニティ活動に参加するのです。葬儀や法要など門徒との接点が限られている日本のお寺とは、ずいぶん違うなと感じました。

 

 

 

 

 

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