島本パートナーズHOME
ペンリンインターナショナルとは

マーク・ベニオフ氏の思想

 世界中の関係者を招いてお祭り騒ぎをする、ドリームフォースのように派手なイベントをなぜやるのか。不思議なことをやっている会社だと、心のどこかでひっかかっていました。だから、実際に参加してみて、ベニオフ氏のキーノート・スピーチを聞こうと思ったのです。そして、ベニオフ氏の話全般から感じられたのは、社会貢献に対する価値観や思想を企業行動に根付かせようという明確な意志でした。

 サンフランシスコ滞在中、セールスフォース・タワーの最上階のラウンジを案内してもらう機会もありました。上級執行役員の日本人女性が応対してくれたのですが、彼女の職務は、セールスフォースを導入しているクライアントに社会貢献活動を勧めて実践してもらうことだと述べていました。完全にコストセンターだと思うのですが、それを全世界で全社レベルでやっているのですから、本当に驚きです。

 日本でも一時期、経団連がフィランソロフィー・クラブといって、企業利益の1%を寄付しようといった運動が行われましたが、バブルの崩壊とともに雲散霧消していきました。一方、セールスフォースの取り組みを見ていると、みんながやっているから、恰好だけやるのとは全く違います。最初から世の中に貢献する活動をやりたいから、企業活動を行って利益を出している。それを本気で実現しようとしていることが伝わってきました。

 最近、ESG(環境・社会・企業統治)投資が注目されています。セールスフォースの株価がどうなっているかわかりませんが、これだけ徹底していれば、必ず企業評価に反映され、投資家の目も向くはずです。次世代の企業経営は、「一般消費者が社会や環境に配慮した活動をしているところから、物を買おう使おう」となっていくことを織り込んで、経営戦略を実行せざるを得ません。そういう先まで見通してトータルで儲かるところまで織り込んで、活動していることがよくわかりました。

 

 

 

Posted in: ヘッドハンターの独り言