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取材は伝道活動の一環

カンブリア宮殿のホームページに村上龍さんの私との対談前の取材ノートが発表されていたのですが、村上龍さんは、築地本願寺の変革自体よりも、普通の銀行員が僧侶になったという私の選択に「とてもびっくりした」という感想を持ったようです。自分としてはここまで自然に歩んできたキャリアが、他人の目には特異に移ることを、今回は改めて知ることになりました。

 世の中には、お寺や僧侶に関して一定の既成概念があります。僧侶は世襲が当たり前であり、通信教育で世俗の銀行員が僧侶になる人がいるのは驚きなのでしょう。さらに、外部の人が落下傘で既存の大寺院の事務方のトップに入り、営業や事業を統括するのは想定内であっても、僧侶として法要をリードしているのはかなり意外性があったようです。私が手に汗を握って導師として報恩講の法要を行っている場面は、特に熱心に撮影していただきました。

 メディアに露出することについて、お坊さんらしくないと不満に思う方がいらっしゃるかもしれません。ですが、私としてはまったく抵抗感はありません。こうして幅広く紹介されて、お寺に来てくださる方が増えるならば、広い意味での伝道活動にほかならないからです。しかも、テレビの1時間番組をつくろうとすれば、巨額の費用が掛かります。それを無料で取材作成し放映してくれる。それで、10億円以上の広告効果があるとすれば、ありがたい話です。実際に、カフェには連日行列ができるようになりました。それですぐご門徒が増えないとしても、多くのこれまでご縁のない方がお寺に来ることへのハードルは格段に下がります。

 その一方で、こうしてブームは作られるのかともしみじみ感じます。もちろん、これで有頂天になっていれば、伝道活動の足元はぐらついていきます。こうしたブームは所詮、一過性のもの。それを今後どう根付かせるのかが問題です。

 

 

Posted in: ヘッドハンターの独り言