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無関心に気づく

  人間は1人で生まれ、1人で死んでいきます。いつかは死ぬと理屈ではわかっていても、たいていの人は、自分の死はまだ遠い先のことだと思っています。なぜなら、まだやりたいことがあるし、お金もまだ十分に稼いでいないし、いい恋人にも出会っていない。だから先だと、何の根拠もなく思っているのです。そして、自分の親兄弟、子ども、配偶者など近しい人の死に直面したときに初めて、自分がいずれ死ぬという事実を無視してきたこと、無関心だったことに気づくのです。

 マザー・テレサは「愛の反対は無関心だ」と言っていましたが、キリスト教の愛には、すべてを受け入れるという、愛欲よりも広い意味を持っています。すべてを受け入れ、理解することの反対が無関心だとすれば、無関心が広がっていくことは非常に問題です。

 幸いにも、近親者の死に触れ、いったん生死の問題に関心を持った人は、自分の生は何なのか、残された人生をどう生きるかを考えずにいられなくなります。死んだ人のために2倍生きよう、もっと社会的に意味のあることをしようと考え始め、そこで人生の意味が変わるのです。

 どんな人にとっても無関心領域はあるので、それに注意を向け、見たくなかったことを正面から見て、自分はどうするかを考えて、できることをやる。それが無関心から抜け出す唯一の方策です。みんながそういう作業を一斉にやれば、無関心、無視の領域が減っていくはずであり、そういうムーブメントが大きくなるといいと思っています。

 

 

Posted in: ヘッドハンターの独り言