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幸せな生き方とは

人間とは、逆説的な存在だと思います。たとえば、立身出世して、お金を稼いで、人々に尊敬されて、一見すると大成功していても、今度は、お金がなくなるのではないか、騙されるのではないかと、いろいろな不安にさいなまされて、駆り立てられるように衝動的な行動をとってしまう。そこに幸せかがあるかというと、決して幸せではありません。

 そもそも思い通りにならないものを、思うようにしたいから、煩悩や執着が生まれ、それがすべての「苦」の原因となると、お釈迦様は説きます。だから、思うようにしたいではなく、物事をあるがままに受け止められれば、悟りの境地に達するのですが、人間にはそれができないのです。あるがままではなく、良い、悪い、幸せ、不幸せ、好き、嫌いなど必ず解釈をしてしまう。だからと言って、解釈しなければいいかというと、それはそれで問題です。たとえば脳の中枢が傷つき、外界の物事の解釈ができなくなると、意欲を失い、ただ生きていくだけの無味乾燥な存在になってしまうのです。

 では、大成功した後、その人がどのような身の処し方をすると、幸せに生きられるのでしょうか。お金というものは一定のレベルを超えると、お金がお金を生むようになり、使っても使いきれなくなります。そこで何をするのか。たとえば、大富豪になったビル・ゲイツは、全財産をビル&メリンダ財団に寄付して、そこで仕事をするという生き方を選びました。松下幸之助も自分の財産のほとんどをPHP研究所と松下政経塾に寄付して、教育や出版業などに投じました。自分のことよりも、世のため、人のため。そういうのも1つの良い生き方ではないかと思います。

 

 

 

 

 

 

Posted in: ヘッドハンターの独り言